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【函館記念】鳴尾記念組狙いで一致も本命馬は「勝ち馬VSドンジリ馬」

“スローはまずなし”の見立て

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函館記念(日曜=16日、函館芝2000メートル)東西記者徹底討論】サマー2000シリーズ第2戦となるGIII函館記念が今週唯一のJRA重賞だ。一球入魂で臨む「独創」荒井&「馼王」西谷の狙いは鳴尾記念組で一致したが、本命馬の成績はまさに正反対。「勝ち馬VSドンジリ馬」という異色の対決となった。果たして軍配はどちらに上がる!?

 荒井敏彦(東スポ):ほらよ、アイスクリームだ。

 西谷哲生(大スポ):わお~、ありがとうございます。

 荒井:あとビスケットもどうだ。グミにチョコレート、あめちゃんもあるぞ。

 西谷:ど、どうも。

 荒井:なんだ、まだ欲しいのか? じゃあカステラにまんじゅう、ドラ焼きもやるよ。

 西谷:ちょ、ちょっと…。食べ物をくれるのはうれしいんですけど、なんで甘いものばっかりなんですか?

 荒井:いや、アリって甘いものが好きだろ。

 西谷:アリ?

 荒井:いま問題になってるヒアリだよ。刺されるとヤバいらしいから、オマエのところにおびき出して、一網打尽にしようと思ってな。

 西谷:勘弁してくださいよ。何でヒアリのエサにならないといけないんですか。

 荒井:これも世のため人のためだ。我慢してくれ。

 西谷:嫌です。ヒアリを仕留めるのも大事ですけど、我々はまず馬券を仕留めないと。

 荒井:それなら函館記念は◎ステイインシアトルだな。鳴尾記念Vからのローテで、鞍上も(武)ユタカ。トウケイヘイロー(2013年V)と、とにかくダブる。まだキャリア10戦の馬だし、完全本格化はもう少し先かもしれないが、ほぼ坂路追いだけだった馬が、前走の中間あたりからトラックと併用してビシビシ攻められてる。体質強化は明らかだろう。

 西谷:1週前追い切りも切れのある動きで、併せた相手に大きく先着していました。状態の良さがうかがえますし、ボクも相手筆頭の評価です。

 荒井:逃げが理想ではあるけど、こだわらなくてもいいような雰囲気が出ている。秋に向けてさらなる飛躍が期待できる競馬を見せてほしいな。

 西谷:ボクはハンデ戦らしく、振り回していきますよ。レッドソロモン◎です。

 荒井:おいおい、分かってると思うけど、オレの本命に前走(鳴尾記念=10着)ドンジリ負けした馬だぞ。

 西谷:鳴尾記念は前残りの展開と馬場が敗因と割り切りたいですね。条件さえ整えば重賞でもやれる力は持っています。開催5週目となれば、時計も例年通りに戻るでしょうから。昨夏、準オープン(五稜郭S)を制したこの舞台なら、一発があっても驚けません。

 荒井:洋芝巧者なのは認めるが、それだけで逆転までは厳しいんじゃないか?

 西谷:器用にギアチェンジができる馬ではないので、前がガンガン引っ張ってくれる流れが理想。そういう意味でヤマカツライデン、マイネルミラノがいる今回は展開もドンピシャとみています。

 荒井:“スローはまずなし”の見立ては分かるが、差し馬を狙うならサクラアンプルールなんじゃないの? 中山1800メートルを得意にしている馬は一瞬の切れ味が長所。中山記念ネオリアリズムに迫った末脚は、このメンバーなら脅威になる。

 西谷:ある程度、時計のかかる馬場を想定すればツクバアズマオーが外せません。前走の日経賞(11着)は距離が長かったと割り切れますし、2000メートルへの距離短縮と得意の洋芝替わりで巻き返しが期待できます。

 荒井 ルミナスウォリアーはアメリカJCC(4着)→金鯱賞(5着)と強いメンバーにモマれても崩れなかったように、今は末脚をしっかりと使える。鉄砲実績から休み明けを割り引く必要もないからな。

 西谷:基本的に前に行く馬は展開的に厳しくなるとは思ってますが、昨年の勝ち馬マイネルミラノは、2走前の福島民報杯を好位からの競馬で勝ってますし、複勝圏への粘り込みは警戒しておくべきかな。

 荒井:1番人気濃厚のサトノアレスは完調ではなかったとはいえ、巴賞の内容が物足りない。もっと楽に勝っていい弱メンだったからな。今回はタフな流れの2000メートルもどうか。

 西谷:妙味も考えると、巴賞組は敗戦馬により注目したいですね。5着スーパームーンは久々に間隔を詰めて使えるのが何より大きい。もともと重賞でも好走していた馬ですし、印はぜひ押さえておきたいですね。

 

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