サトノダイヤモンド 良馬場が凱旋門賞好走の条件
重馬場に絶対の自信を持つ1番人気エネイブル
フォワ賞に出走したサトノダイヤモンドは4着。映像では馬の後に大きな芝の塊が飛んでおり、相当に悪い馬場状態に見えた。切れ味を身上とするサトノダイヤモンドには不向きだったのは確かだが、不利のない展開からしまいの脚比べで上位馬に離された結果は厳しい。凱旋門賞は良馬場で迎えられることが好走の必要条件になるのではないか。雨が降れば降るほど、重馬場に絶対の自信を持つ1番人気エネイブルが勝つ確率は高くなる。
先週末に行われた欧州のレースで目を引いたのはアイリッシュセントレジャー・愛G1を9馬身差で制したオーダーオブセントジョージ。昨年の凱旋門賞3着馬は今年も軽視できない存在だ。
なぜフォワ賞だけが日本のメディアに大きく取り上げられ、こちらの扱いが小さいのか、と不満の声を上げていたのが韓国国際競走に出走した日本陣営だ。グレイスフルリープがコリアスプリントを勝ち、続くコリアCではロンドンタウンとクリソライトの2頭が後続に大差をつけてワンツーを決めた。パドックでは日本語の歓声も多く聞こえたこれらのレースが、近い将来、日本での馬券発売競走に加わることを望みたい。(海外競馬コーディネーター・田中敬太)