【札幌2歳S】世界的良血馬ファストアプローチ
藤沢和師2週連続重賞制覇狙う
◆第52回札幌2歳S・G3(9月2日・芝1800メートル、札幌競馬場)
第52回札幌2歳S(9月2日、札幌)で、藤沢和雄調教師(65)=美浦=がファストアプローチで、2週連続重賞Vを狙う。デビュー2戦目の2歳未勝利を5馬身差で圧勝。洋芝適性が高い良血馬で、先週のキーンランドC(エポワス)に続くタイトルを手にするか。
2週連続重賞制覇が視界に入ってきた。先週のキーンランドCを12番人気の9歳馬エポワスで制した藤沢和調教師が、今度は期待の2歳馬を送り込む。532キロと雄大な馬体を誇るドーンアプローチ産駒のファストアプローチだ。
「順調だね。(雰囲気は)悪くないよ。体はあるし、でかい馬だもんね。この馬場は合いそうだから」
洋芝適性の高さがセールスポイントだ。東京でのデビュー戦は直線で包まれる不利があり、4着に敗れたが、札幌での前走は一転して積極的なレースを展開。4角では先頭に立ち、直線は2着馬を5馬身ぶっちぎった。
「(新馬戦は)スタートが良くて(他馬にハナを)譲ってもったいなかった。前が塞がったからね。この間(前走)はしまい広いところに出てからが良かった」
父ドーンアプローチはG1・4勝を誇る欧州の名馬だ。母ジョリージョコンドは、今年の宝塚記念を制したサトノクラウンの全姉にあたる。世界的な良血馬に、藤沢和師は手応えを隠せない。
「ドーンアプローチはマイルで強い馬だったからね。やっぱり洋芝はいいですよ。(近親に)サトノクラウンで血統もいい」
馬名の由来は「最速のアプローチ」。レイエンダ、フラットレーというクラシック候補がそろう藤沢和師の2歳勢で、まずはファストアプローチが初タイトルをつかむ。(坂本 達洋)