【小倉2歳S 高橋亮調教師に聞く】ヴァイザー
父譲りのスピードと勝負根性ある
◆第37回小倉2歳S・G3(9月3日・芝1200メートル、小倉競馬場)
小倉2歳S(9月3日、小倉)にノヴェリスト産駒のヴァイザーで挑む高橋亮調教師(39)=栗東=に意気込みなどを聞いた。 ―ヴァイザーは6月4日の新馬戦(阪神・芝1400メートル)を3番手から抜け出して快勝。1分21秒9の勝ち時計も上々でした。
「テン(前半)が速くて、時計も速くなった。着にきていた馬がその後にけっこう勝ち上がっている(2、3、5着馬が未勝利勝ち)し、評価できるのかな」
―父ノヴェリストは13年キングジョージ6世&クイーンエリザベスSなどG1を4勝。これが産駒の初勝利となります。
「今年の新種牡馬(ロードカナロア、オルフェーヴルなど)は当たり年やね。脚が短くて短距離向きの体形は母系からきていると思うが、初戦のレースぶりを見るとスピードに加えて勝負根性があって、しぶとい脚を使う。そういうところはお父さんから引き継いでいるのかな」
―前走後は小倉に照準。1週前は栗東のCWコースで5ハロン67秒8―11秒9(強め)をマークしました。
「小倉で2回使うプランがあったが、420キロくらいの馬だし、この時期の2歳だから1回だけにしようかと。仕上げが難しいタイプじゃないし、順調にきている」
―2連勝での重賞初制覇に向けて、手応えをお願いします。
「前走は1400メートルだったが、速い流れで楽に行けたように、1200メートル(の距離)にも十分に対応できる。いいところを見せてくれたら」(聞き手・橋本 樹理)
【コウエイロマンで騎手時代98年にV】
○…高橋亮調教師は騎手時代にコウエイロマンで98年の小倉3歳S(当時)を制している。小倉競馬場を改修していたため、京都競馬場で開催された。11頭立てで行われたレースでは抜群のダッシュで先手を取り、手綱を抑えたままで4馬身差の圧勝。1番人気に応え、九州産ながら一般馬相手に新馬、フェニックス賞に続く3連勝を飾った。「あの時は京都だったんだよね。スピードがある馬だったね」と懐かしそうに振り返った。今度は騎手&調教師でのダブル制覇を達成するか。