JRAが「降級制度」の廃止を発表
2019年夏から
JRAは28日、平成31年度(2019年)の夏から「降級制度」を廃止すると発表した。
JRAの降級制度は古馬の在籍頭数を確保するために、1987年までは4歳夏、5歳夏の2度、88年以降は4歳夏の1度降級するシステム。現在は4歳の夏の段階で収得賞金(クラス分けのための賞金で、1着及び重賞2着時に加算)が半減され、春競馬まで1000万クラス(収得賞金501~1000万)だった馬が500万クラス(収得賞金500万以下)に出走可能となっていた。
しかし、この降級制度により、高額条件馬が大幅に減少(収得賞金1601~2000万の4歳馬は降級制度により、オープンから2クラス下がり、1000万に出走可能に)するため、1600万、オープンといった高額条件競走が編成しづらくなり、少頭数の競走が多くなる問題点が生じていた。その解消策として、JRAは現2歳馬が4歳となる、再来年の夏から降級制度の廃止を決めた。