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アイビスSDの穴馬は「初挑戦と条件馬」。

この3頭が猛ダッシュする

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新潟競馬場の”名物”である、直線の芝1000m。そのコースを舞台とした重賞、GIIIアイビスSDが7月30日に行なわれる。1分以内で決着がつく”電撃戦”のため、他のレースとはまた違った面白味があり、馬券的にもなかなか興奮度の高いレースと言える。

【写真】血統から見たアイビスSDの超有力馬

 過去10年のレースを振り返っても、1番人気は5勝とまずまずの成績を収めているが、その一方で、10番人気以下の伏兵が3着以内に飛び込んできた例が4度もある。特殊なコース形態のうえ、一瞬のロスが結果に響くため、”荒れる”要素が多分に含まれているわけだ。

 今年も、この”名物レース”は波乱ムードが漂う。そこで、過去10年の結果をヒントにして、波乱を起こしそうな「穴馬」候補をあぶり出していきたい。

 直線・芝1000mという特異な舞台だけあって、ここに挑んでくる馬たちの多くは、すでにこのコースを経験している。また、過去の成績を見ても、いわゆる直線競馬のスペシャリストが好走しているケースが多い。

 そのため、おおよそ人気の中心となるのは、直線競馬の「経験組」だ。ただし、過去の好走馬を見てみると、このレースが「初めての直線競馬」という場合も決して少なくない。当然、そうした馬は人気がないことが多く、まさに穴馬としては格好の存在となる。

 このパターンで過去に波乱を演出したのが、2008年の2着馬シンボリグランだ。そもそも同馬は重賞戦線で好走を重ね、GIICBC賞(中京・芝1200m)を勝つほどの実績を持つ名スプリンターだったが、同レースに挑む前はやや精彩を欠いていたため、10番人気まで評価を落としていた。しかし、初の直線競馬というのが起爆剤となったのか、久しぶりの激走を見せた。

 その他、2014年に5番人気で2着と健闘したフクノドリームも初舞台での好走パターンだ。こちらは、過去に地方交流のGIIIエーデルワイス賞(門別・ダート1200m)を逃げ切って快勝。芝でもGI桜花賞(15着。阪神・芝1600m)で果敢に先手を奪うなど、たぐい稀(まれ)なスピードの持ち主だった。それが、直線競馬でも生きたのだろう。

 さらに、2012年に7番人気で勝ったパドトロワ、同年に5番人気で2着になったエーシンダックマンも、ともに初の直線競馬で激走。また、人気馬ではあるが、2015年、2016年と連覇を遂げたベルカントも、2015年は初めての直線競馬参戦だった。それぞれ共通しているのは、スプリント重賞で勝ち負けする実績があったこと。そのスピード能力を、直線競馬できちんと見せつけた。

 ということで、今回も狙うべきは、短距離重賞で好走歴があって、直線・芝1000mが「初めて」という馬。なおかつ、直線競馬によって、隠れていた潜在能力が発揮されそうな馬だ。

 その条件で、馬券的な妙味がありそうなのは、レヴァンテライオン(牡3歳)だ。

 近走は不振続きながら、そもそも昨年のデビュー戦を快勝すると、続くGIII函館2歳S(2016年7月24日/函館・芝1200m)をレコード勝ちした重賞ホルダー。スピード能力に長けていることは間違いない。

デビュー2連勝後、距離が延びた重賞戦線では惨敗を重ね、ダート戦に舞台を移しても結果は出せなかった。それでも、古馬との初対戦となった2走前のGIII函館スプリントS(6月18日/函館・芝1200m)で奮闘。8着に終わったものの、GI高松宮記念(3月26日/中京・芝1200m)を勝ったセイウンコウセイ(4着)とはコンマ2秒差と、芝のスプリント戦ではそれなりに戦える力があることを示した。

 前出のフクノドリームもデビュー当初は2戦目から3連勝を飾るも、距離が延びてからの重賞戦線では惨敗を繰り返していた。それと似た過程のレヴァンテライオン。初の直線競馬で新たな才能が開花するかもしれない。同馬の一発に期待するのも悪くないだろう。

 とはいえ、先述のベルカントや、2008年、2009年と連覇を果たしたカノヤザクラをはじめ、直線競馬の「経験組」も見過ごすことはできない。ただし、直線競馬の経験が豊富で、しかも実績がある馬を狙ったところでオッズは低い。

 そこで、人気薄を狙うなら、オープン入りを果たしていない条件馬である。過去の結果を見ても、この舞台での適性を武器にして、格下の条件馬が上位に食い込んできた例が何度もある。

 2015年に9番人気で2着となったシンボリディスコは、当時1600万下の身だった。しかし、初めての直線競馬となった2走前の駿風S(1600万条件)で2着に入っていて、2戦目でさらにその適性の高さを示したと言える。

 2013年に6番人気で3着に入ったリトルゲルダも同様だ。こちらはそれ以前に、同じ舞台で4戦2勝、2着1回、3着1回という実績があった。1600万下の身で、しかも重賞初挑戦ながら馬券圏内に入ることができたのは、そうした適性を存分に生かすことができたからだろう。

 また、2010年に8番人気で快勝したケイティラブも、1600万下の条件馬だったが、それまでにこの舞台で3勝を挙げていた。

 つまり、条件馬であっても、直線競馬での適性があれば、勝ち負けできる可能性があるということ。そこで今年注目したいのが、レジーナフォルテ(牝3歳)とラインミーティア(牡7歳)だ。

 レジーナフォルテは、前走で1000万下特別を勝利したばかりで、現在は1600万下の身だ。それでも、直線競馬は過去に1度走っていて、後続に5馬身差をつけて快勝している。初勝利となった3戦目の2歳未勝利でのことだが、適性があることは確かだ。

 3歳牝馬で斤量が軽いのも好条件。上り調子のなか、一気にクラスの壁を打ち破って、大波乱を起こしてもおかしくない。

 ラインミーティアも1600万下の条件馬だが、同馬は直線競馬の”ベテラン”。直線競馬の経験はすでにふた桁に達しており、ここ最近も3戦連続して同じ舞台を走っている。前走ではオープン特別の韋駄天S(5月21日)に出走。格上挑戦ながら、コンマ3秒差の4着と奮闘している。

 前走で負けた相手が今回もこぞって出てくるが、1000m戦だからこそ、わずかな立ち回りの差で逆転も可能になる。経験豊富な同馬ゆえ、大舞台での大駆けがあっても不思議ではない。

 まさしく一瞬にして勝負が決する直線競馬。究極のスピード決着に大きな夢を託して、優雅な夏休みを迎えたいものだ。

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