【札幌記念】モレイラ、マウントロブソンで日本重賞初Vへ決意語る
コントロールなど、特に問題はなかった
◆札幌記念追い切り(17日・札幌競馬場)
今週から短期免許を取得して日本で騎乗するジョアン・モレイラ騎手(33)=ブラジル=が17日、札幌競馬場のダートコースで、札幌記念(20日、札幌)に出走するマウントロブソンの追い切りに騎乗した。感触を確かめた後、報道陣の取材で15分間にわたって、自身のJRA重賞初制覇にかける思いなどを激白した。
―マウントロブソンの追い切りに乗った感触はどうでしたか。
「非常に能力のある馬ですね。まだまだピークではなく、これから成長していくタイプだと思った。コントロールなど、特に問題はなかった。テンションが高まりそうなところがあっても、困るほどではなく、元気な感じ。手応えは良くて、併せたところでの反応も良かった」
―映像などで過去のレースをチェックして、どのような印象でしたか。
「日本ダービーはスタートがうまくなかったが、しまいに脚を見せて、7着に来たことはよかった。皐月賞では、スムーズな競馬ができなかったけど、強い相手に6着。(今回は)スムーズな競馬ができたら、チャンスがあると思います」
―モレイラ騎手は昨年の札幌記念ではモーリスに騎乗して2着でした。
「悔しい思いをしたので、(自分の中で札幌記念は)勝ちたいレースになった。日本で重賞を勝ったことがないので、勝てたらいいと思う」
―26、27日に札幌で開催される「2017ワールドオールスタージョッキーズ」での活躍も期待されます。
「招待いただいたことはうれしい。2年前、チャンピオンになった経験があり、すごくうれしかった。また喜びたい。乗る馬の運が絡んでくるが、結果を出せるように頑張ります」
―華麗な手綱さばきは「神騎乗」とファンから呼ばれています。
「カミキジョウ? ナイスニックネームですね。(「マジックマン」や「雷神」など)いろんなところで乗り、いろんなニックネームをつけてもらっているけど、新しい1つだね。(同じ外国人騎手の)ライアン・ムーアやクリストフ・スミヨンにはあるの?」
―特にありません。
「みんな(愛称が)あるわけじゃないんだ。とにかく印象に残せて、素晴らしい意味でつけてくれてうれしい!」(聞き手・坂本 達洋)
◆モレイラの“神騎乗” 14年の安田記念(グロリアスデイズ)で初来日。15年8月29、30日に札幌で行われたワールドオールスタージョッキーズに参加して優勝。2日間で7勝を挙げた。昨年は8月28日の札幌でJRA騎乗機会7連勝を達成するなど、来日3週間で17勝。今年のドバイ・ターフではヴィブロスで馬群をさばいて差し切りVを飾ると、4月のクイーンエリザベス2世C(香港)でもネオリアリズムを3角からまくる騎乗でG1初制覇へ導いた。