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【凱旋門賞】橋口弘次郎元調教師が独自の視点で分析

サトノダイヤモンドサトノノブレス完敗…

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◆第96回凱旋門賞・G1(1日・仏シャンティイ競馬場、芝2400メートル、重)

 日本からサトノダイヤモンドサトノノブレスが参戦した凱旋門賞(1日、シャンティイ競馬場・芝2400メートル)はともに2ケタ着順に終わった。欧州の分厚い壁にまたもはね返された理由は何か。そして日本調教馬が世界最高峰のレースで頂点に立つことができるのか。元調教師の橋口弘次郎さんが独自の視点で分析した。

 ―サトノダイヤモンドが15着に敗れました。

 「前走のフォワ賞の時と同じように、やはり馬場に尽きるでしょう。サトノダイヤモンドディープインパクト産駒にしては馬格に恵まれていますが、やはり日本馬の持ち味はスピードと切れですから」

 ―サトノノブレスも16着に敗れました。これで延べ22頭の日本調教馬が凱旋門賞に挑戦して、勝てていません。

 「私は日本馬が能力的に劣っているとは全く思っていません。実際にドバイ(国際競走)では世界を舞台に好成績を収めている。ただ、自然に根付いている欧州の芝コースは非常にパワーが必要な馬場です。実際、凱旋門賞は欧州生産馬以外が勝っていないように、現地で走り慣れている地の利があるレースだと思います」

 ―日本馬が凱旋門賞で勝つには、どのような対策が必要ですか。

 「例えば、競馬場の芝丈をもう少し長くしてみては、と思います。向こうのタフな馬場に比べて、日本の芝コースはじゅうたんの上を走っているような感じです。軽くて、時計が出ます。お客さんには速い時計(が出るレース)は見栄えするかもしれませんが、我々は脚元の故障などが気になります」

 ―普段から欧州のような芝に慣れることが大事ですね。

 「私が栗東で調教師になった1982年当時、競馬は今と違う“東高西低”でした。その原因をみんなが話し合ううち、関東の中山、東京コースにはどちらも直線にタフな坂があるという話になりました。85年に栗東に坂路コースを設置して、そこから、関西馬の成績が飛躍的に上がったことがありました。芝に関しても、同じようなことが言えると思います」

 ―やはり勝ったエネイブルは強かったですか。

 「強いのひと言でしょう。好スタートから好位で折り合いをつけて、直線で抜け出す。お手本のような、最も安心して見ることができる競馬です。驚くほどの強さでした」

 ―3歳牝馬のエネイブルの斤量は、古馬の牡馬とは4・5キロ差の55キロでした。今年の日本にもソウルスターリングのような強い馬がいました。斤量面で恵まれる3歳牝馬が挑戦する方がいいでしょうか。

 「馬場が悪いほど、斤量差が生きることは確かです。ただ、繊細な面が多く、環境の変化にも敏感な3歳牝馬に欧州まで遠征させるのは、どうかと思います。それよりも、日本競馬全体で欧州の芝に対応できるような対策、工夫を考えることが勝利への近道になるんじゃないでしょうか」(聞き手・山本 武志)

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