【宝塚記念】初参戦ゴールドアクター
横山典と14頭目の春秋グランプリ制覇だ!
第58回宝塚記念は25日、阪神競馬場で行われる。15年の有馬記念覇者ゴールドアクターは初参戦。横山典の2度目の手綱で14頭目の春秋グランプリ制覇がかかる。
横山典とともに“第2章”を迎えたゴールドアクターが、春のグランプリに参戦する。初コンビだった春の天皇賞はスタートで出負けして7着。「2走ボケなのか、なんか変だったね。走りも、レース後の息の入りも。前向きに考えれば、あの走りでよく7着にこられた」と横山典は振り返った。テンションを上げないよう、ソフトな調教にしたことも影響したのかもしれない。
敗因は不可解だが、「走ってなかったぶん、傷みは少なかったみたい」(横山典)とダメージがなかったのは幸い。美浦のWコースで行った1週前追い切りは6ハロン82秒9―12秒5を計時し、騎乗した横山典は「涼しい中で追い切りできて、馬にとってはよかった。この間から特に変わっているわけではなく、順調にきているのは間違いない。勝ち負けは別にして、レースを迎えるには悪くない状態」とうなずいた。
追い切りのない火曜や金曜も朝一番にトレセンに出向き、調教スタンドのベンチから熱い視線を送る。いつも角馬場でゴールドアクターを見つけると真っ先に駆け寄り、馬体を入念に見ながら、スタッフと会話をする。「俺がこれだけ馬をバンバン動かせるのは、馬も分かっている。近寄っていくと、馬が嫌な顔をするんだ」と笑う。父のスクリーンヒーローと臨んだ09年の宝塚記念(5着)から8年。父の思いも乗せて仁川に乗り込む。
◇春秋グランプリ制覇 宝塚記念と有馬記念の両方を制したのは過去13頭。最多3勝が過去に4頭おり、春2勝はゴールドシップ(13、14年)、秋2勝がスピードシンボリ(70年)、グラスワンダー(99年)、オルフェーヴル(12年)。1勝ずつは9頭で、近年ではテイエムオペラオー(00年)、ディープインパクト(06年)、ドリームジャーニー(09年)がいる。※カッコ内は宝塚記念優勝年。