【小倉記念】ホワイト騎手、素質馬ベルーフ復活に手応え
「今年はバッチリ」
サマー2000シリーズ第3戦の第53回小倉記念・G3(6日、小倉)は、短期免許で来日中のダグラス・ホワイト騎手(45)=南アフリカ=が、2年連続2着のベルーフで自身7年ぶりのJRA重賞制覇を目指す。
自信を深めてG3奪取に臨む。ホワイトは、2日に栗東・CWコースでベルーフの追い切りに騎乗した。直線を力強く駆け抜けた相棒に「去年は息が荒かったのを覚えているが、今年はバッチリ。年齢を重ねた印象も受けなかった」と昨年の追い切り時以上の評価を与え、「小倉コースは合っていると思うし、楽しみだね」と素質馬復活へ手応えを隠さなかった。
名門厩舎とのタッグで、ますます気合がみなぎる。以前から親交のあった池江調教師は、数年後に香港での調教師転身を考えているホワイトにとっては尊敬する存在。今回の来日直後にも迷わず「池江先生の馬で勝ちたい」と目標を掲げた。
今年のJRA騎乗初日となった先月22日、新馬のトゥザフロンティアを勝利に導き、いきなり有言実行。直線で内にもたれながら差し切った騎乗に「普通なら立て直すのが不可能なほどだったが、それを可能にしてくれた。さすが一流。腕は健在ですね」とトレーナーにいわしめた。
サントリーのウイスキー「知多」を発売当初から愛飲しているという親日家は「気温は同じでも湿度が高くないぶん、日本の暑さには耐えられる」と夏男ぶりをアピール。衰えを知らない手綱さばきで10年の函館記念(マイネルスターリー)以来、自身7年ぶりのJRAでのタイトルを狙う。(吉村 達)
◇D・ホワイトの騎乗馬
【5日・小倉】
1Rヒトモジノグルグル
2Rキタサンタイドー
3Rアラハバード
6Rダノンキラメキ
7Rビップディオス
8Rグリーンラヴ
9Rグランディフローラ
11Rポップオーヴァー
【6日・小倉】
1Rガゼボ
3Rタピゾー
5Rロングランメーカー
7Rキャリコ
8Rロードソリスト
10Rシロニイ
11Rベルーフ
12Rタイセイブレーク