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地方代表25歳中野省吾、船橋から世界へ/WASJ

馬との向き合い方をとことん、追求してきた

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今週の「夏だ!!競馬だ!!」は、南関東ホープ、中野省吾騎手(25=船橋・渡辺薫)の素顔に迫る。ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ、26、27日=札幌)に、地方競馬代表として挑む。一流が勢ぞろいの大舞台にも、持ち前の自然体で臨む。【取材・構成=渡辺嘉朗】

 中野騎手はデビューした09年8勝、2年目は35勝をマークした。5年目の13年は他地区での期間限定騎乗もあり、南関でこそ3勝にとどまったが、14年29勝、15年82勝、16年は159勝で南関東リーディング4位と飛躍的に伸びた。今年は75勝(他地方除く)で、同リーディング8位(21日終了時点)。年々、存在感を増しているが、勝利数がどれだけ伸びようと、まるで人ごとのように笑い、自然体を崩さない。

 中野騎手(以下中野) ね、おかしいですよね。

 結果を求める以前に、馬との向き合い方をとことん、追求してきた。騎手という仕事をする上で、“生き物共通の視点”を大事にしているという。装鞍からしっかりコミュニケーションを取り、ゲートが開いてから馬への要求を減らすよう心掛けている。騎乗機会が少なかった頃から、この姿勢は変わらない。数少ないチャンスをものにし、急成長につなげた。初コンビの馬をことごとく勝利に導いたスーパージョッキーズトライアル(SJT)優勝も、そんな姿勢のたまものだった。

 中野 人の要望ばかり押しつけても、どうしようもないですからね。人間も指示されて動くのは嫌なものだし、それと同じ原理がある。人を喜ばせられるなら、馬を喜ばすことだってできると思うんですよね。

 決して騎手の道に強いこだわりがあったわけではない。出身は富山県の舟橋(ふなはし)村。人口3000人ほどで、面積が“日本一小さな村”と称される地で、のんびりと生まれ育った。

 中野 何も考えずに生きてたけど、一風変わったことをやろうと。勉強以外は何でも興味持てるので。

 中学卒業後は栃木県那須競馬学校へ入学。デビュー1、2年目は慣れない世界で悩みも多かった。葛藤がある中で腐らず続けてきたのは、師匠の渡辺薫師をはじめ、サポートしてくれる人がいたからだ。

 中野 当時「いつでも辞めてやるよ」って感じでした。酸いも甘いも経験しました。ただ、恩返ししたい気持ちは常々持っていましたから。将来は心あるすべてのものと仲良くなれる人になりたいんです。世界平和みたいな(笑い)。

 今週末、いよいよ世界中のトップジョッキーと相まみえる。臆することはない。結果がどうあれ、自分の培ってきた経験を信じているからだ。

 中野 感覚的なものをちゃんと養ってきたので、今は場所が変わってもブレることはない。やることは一緒ですからね。

 ◆中野省吾(なかの・しょうご) 1991年(平3)11月1日、富山県生まれ。09年5月4日デビュー。同年6月8日、フジハマカゼで初勝利。デビュー9年目の今年、SJTを通算4戦3勝、2着1回で歴代最高の75ポイントで優勝して、WASJ出場権を獲得した。地方通算4728戦436勝(21日終了時点)。血液型A。

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