【凱旋門賞】サトノダイヤモンド状態上がった
池江調教師「動きが良くなっている」
◆第96回凱旋門賞・G1(10月1日、芝2400メートル・仏シャンティイ競馬場)
追い切り前日のサトノダイヤモンドは26日、リオンの坂路(ダート)で1000メートルを2本。サトノノブレスの後ろにつけ、1本目はハッキング、2本目は17、18秒のペースから、ラスト1ハロンを15秒程度で伸ばした。「トモの部分が盛り上がって、腹まわりがすっきり。見た目よりも動きが良くなっている。トモがしっかり踏み込めているから、首も動いているし、全身を使って動けている」と、4着に敗れたフォワ賞以来の再会となった池江調教師は良化を口にした。
じっくりと、愛馬の蹄跡を確認した池江師。「そんなに掘れていないし、効率のいい走り。状態は上がっている。日曜は良馬場は無理みたいだが…」と、やはり気になるのは週末の天気。日曜の予報から傘マークは消えたが、果たして。
◆ノーザンファーム空港牧場・佐々木淳吏厩舎長「1歳でもたたずまい堂々」
空港牧場R厩舎の厩舎長になる前だった3年前の秋、サトノダイヤモンドはうちの厩舎に入ってきました。ディープインパクト産駒は気が入りやすいですが、まだ1歳なのに、たたずまいが堂々としていて、物音がしても微動だにしなかったのが印象に残っています。
15年夏から秋にかけて、イギリスやフランスの厩舎で研修させてもらった時、エネイブルのゴスデン厩舎にもお世話になりました。英国リーディングを何度も取られている素晴らしいトレーナーですが、150頭もの管理馬を全て細かく観察されているのを見て、心を動かされ、今まで以上に個々の馬の性質を知り、どうアプローチしていくかという意識が強まりました。仕事を離れると「一緒に相撲を取ろう」と言ってくださるような、おちゃめなところも魅力なんだと思います。
エネイブルは実際に見ていませんが、強いですね。ただ、ダイヤモンドは今年に入って完成すると思っていた馬。池江先生も凱旋門賞のことを熟知されていますし、100%の力を出し切ってくれれば、結果はついてくると信じています。(談)