【菊花賞馬体診断】キセキ
【キセキ 評価B】
父ルーラーシップ同様の可動域の広さは好素材の証明だが、まだキ甲が抜けずトモ高の体形で幼さを残す姿形。また立ち爪で破折気味の脚元からすれば、ある程度ギアチェンジをしながらトップギアに入るイメージだ。
近4走は速い上がりをマークしたが、これは直線の長いコース形態によるものだ。父同様に早めに踏んでも容易に止まらないのは、つなぎの柔軟性が要因か。
前走時同様にあばらを見せて皮膚の薄いフォルム。臀部(でんぶ)がへこみ気味なのも前走時同様。大きな上積みはないが、好状態を維持している。(馬サブロー栗東・吉田順一)
〈1週前追い切り診断〉栗東CWで6F86秒1-40秒8-12秒4(馬なり)。鞍上が抑えるのに苦労するほどの気合乗りで4角を回ると、スッと手前を変えて伸びてきた。夏場の復帰戦から4走目になるが、疲れは全く感じられない。