【2歳勝ち馬診断】メイショウテッコン…2000メートル級の重賞を狙っていける素材
父マンハッタンカフェ、母エーシンベロシティ
3日の小倉5Rの2歳新馬(芝1800メートル、16頭立て)は、3コーナー手前から進出を開始した3番人気メイショウテッコン(牡2歳、栗東・高橋義忠厩舎=マンハッタンカフェ産駒)が直線で鋭い末脚を駆使して差し切った。勝ちタイムは1分51秒1。
鮫島駿は「返し馬、ゲートで幼さを見せましたが、抜け出してからもしっかり伸びました。(追い切り)本数をやっていない中でこれだけ走れるのは、能力があるからでしょう」とコメントした。
ディープインパクト産駒の芝の切れ者レッドヴァール、中内田厩舎のオルフェーヴル産駒ノーブルスピリット、トゥザヴィクトリーを出した母系出身ボリウッド(ルーラーシップ産駒)など、好メンバーがそろった一戦。高橋調教師の「調教で馬体が合うと前に出る感じがある」の言葉通り、勝負根性が光った。
祖母バーモントガールは、皐月賞(17着)、NHKマイルC(6着)に駒を進めたエイシンヴァイデン(父タッチゴールド)の母。そのエイシンヴァイデンは2歳時に、フェニックス賞、野路菊Sを勝ち、朝日杯FSも7着するなど、目覚めの早い競走馬だった。
戦前「まだトモ(後肢)がパンとしていない」と言いつつ、栗東坂路でラスト1ハロン11秒台をマークしていた脚力は本物。小倉の平坦によって、後肢の懸念が相殺されたのかどうか、次走は坂のあるコースで見極めたい。レースぶりから距離が延びて良さそうなタイプ。2000メートル級の重賞を狙っていける素材だろう。(大上 賢一郎)