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乗れてる吉田隼人に注目だ デビュー14年目

人気薄でも結果残す

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今、注目している騎手で真っ先に名前が思い浮かぶのは吉田隼人騎手だ。デビューから14年目の33歳。「なぜ、今なの?」という声は聞こえそうだが、今年は8月20日終了時でJRA58勝。すでに昨年の55勝を上回り、11年に記録したキャリアハイの80勝を超えるペースで勝ち星を量産している。

 単純に勝利数だけでは注目しない。特筆したいのが中身だ。単勝回収率は堂々の124%。ちなみに1位戸崎圭騎手が76%、2位M・デムーロ83%、3位ルメール69%で、リーディングジョッキーベスト10の中でずばぬけている。要するに人気馬はもちろんのこと、人気のない馬でもきっちり結果を残しているということになる。

 重賞でもキラリと光る騎乗が見られた。今年に入っての勝利ウキヨノカゼで制した福島牝馬Sの1勝のみだが、NHKマイルCは13番人気リエノテソーロで2着、ラジオNIKKEI賞は9番人気ロードリベラルで3着、函館記念は14番人気タマモベストプレイで2着と波乱を演出し、存在感を示している。

 「まだまだです。自分がこれからどうすればさらに上に行けるか、自分に足りないもの、必要なものなど、いろいろと考えます。ただ、そのような数字が出ているのはうれしいですね」と笑顔を見せる。今、中堅ジョッキーにとっては厳しい時代だ。トップを走る日本人ジョッキーに加え、M・デムーロルメールのJRA所属外国人ジョッキー、短期免許で来日する海外の一流ジョッキー。ひと昔前との比較でG1に騎乗できるチャンスは減っている。その状況下で自分に何ができるのか、自問自答する毎日。現在、明確な答えは出ていない。それでも何もしなければ始まらない。前へ進むためにはもがき続けなければならない。

 躍進の理由を聞いてみると、「強いて言うなら有馬記念を勝ったことが自信になっていますね」とうなずく。15年のグランプリレースで8番人気のゴールドアクターに騎乗し、念願のG1制覇を達成。この勝利により心境に変化が生まれた。「僕の立場では多くのチャンスが巡ってくるわけではないですからね。当たり前のことですが、いただいたチャンスをしっかり生かしたい。そういう気持ちは昔より強くなっていると思います」と力を込める。意識改革により、事態は好転しつつある。

 最後に素朴な質問をしてみた。勝ちたいレースはという問いに、「ダービーですね。まだ騎乗したことはないですけど」と神妙な面持ちを見せる。これまでJRAのG1は46鞍に騎乗しているが、ダービーは未経験。これは意外だった。「以前に依頼があったのですが、騎乗停止になってしまい、実現しませんでした」と振り返る。苦い思い出があるだけにその気持ちは年々、強くなっている。

 新潟、札幌、小倉開催の終わりが近づき、これから秋競馬がスタートする。吉田隼人はどのような道を歩んでいくのだろう。そして来春のダービーはどうなっているのだろう。記者は思う。根拠があるわけではない。ただ、戦い続けている人に限り、明るい未来が待っているに違いないと。(デイリースポーツ・小林正明

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