【2歳勝ち馬診断】ステファノスの全妹フィニフティ
ポテンシャル高い
【フィニフティ(牝、栗東・藤原英昭厩舎)、父ディープインパクト、母ココシュニック】
12日の京都4Rの2歳新馬(芝1600メートル、14頭立て=牝馬限定)は、好スタートを切って道中3番手で運んだ1番人気のフィニフティ(牝2歳、栗東・藤原英昭厩舎=ディープインパクト産駒)が、直線で2着のキューピッドアローに1馬身3/4差をつける快勝で初陣を飾った。勝ちタイムは1分36秒7。
福永は「いいところを取れたし、追ってからしっかりしていた。距離はもっとあって良さそう」とコメントした。
全兄のステファノスは、G1・2着3回(天皇賞・秋、大阪杯、香港クイーンエリザベス2世C)。コロンとした丸みのあるフォルムも兄に似ている。
直前の追い切りでは、栗東・芝コース3頭併せの最内で軽快に伸び、万全の態勢をアピールしていたが、レースでも追ってしっかりと脚を伸ばし、ポテンシャルの高さを見せつけた。428キロと小柄だが、操縦性、瞬発力とも非凡で、兄との共通点もありつつ、牝馬特有の俊敏な反応も備えるタイプのようだ。
藤原調教師も「兄と同じくじっくり力をつけていくタイプの気がする。体は440キロくらいまで増えてほしい」と今後に期待した。
次走の報を楽しみに待ちたい。(大上 賢一郎)