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【セントライト記念】帰ってきた大井の天才・御神本訓史騎手

2年7か月ぶりJRA重賞に挑戦!

◆第71回セントライト記念・G2(18日・芝2200メートル、中山競馬場

 帰ってきた大井の天才が、セントライト記念に参戦する。御神本訓史騎手(36)=大井・三坂盛厩舎=は、一度は騎手免許を失いながら、先月末に2年半ぶりに実戦復帰し、11日に大井で復帰後初勝利を挙げたばかり。シンボリクリスエス産駒ブラックロードをパートナーに2年7か月ぶりのJRA重賞への挑戦だ。

 地方競馬の天才が戻ってきた。そして今週はJRAのファンの前で、巧みな手綱さばきを披露する。8月28日の復帰後、11日に初白星を飾り、続くレースでも連勝と徐々に本来の騎乗を取り戻してきた御神本。セントライト記念でブラックロードに騎乗する。15年根岸Sサトノタイガー=13着)以来となるJRAの舞台は、様々な楽しみを持っての参戦だ。

 「勉強になることがありますからね。馬の反応も芝とダートでは違うし、(JRAには)反応が敏感な馬が多いですから」。騎乗においても馬と馬の距離がシビアだという。それらを経験することで自らのスキルアップにつなげようとしているのだ。

 07年のJBCスプリント・交流G1(フジノウェーブ)を制するほか、NARグランプリ2014では最優秀賞金収得騎手にも輝いた名手。ところが、15年の3月に免許試験委員会で不合格になった。それでも、2年間の調教厩務員での生活を経て3月に合格。その後、左膝靱帯(じんたい)損傷のため実戦復帰が遅れたが、ここにきて着々と“らしさ”を見せてきている。

 今回のパートナーについては「芝で走っているし、適性はあるみたいだけど、メンバーが違う。見せ場をつくれれば…」と慎重に構えるが、「競馬はわからないですからね。チャンスはあるわけだし、いい遠征になれば」と前を向く。名手の手綱さばきに注目せずにはいられない。(春木 宏夫)

 ◆御神本 訓史(みかもと・のりふみ)1981年8月25日、島根県出身。36歳。大井・三坂盛厩舎所属。99年4月10日に益田でデビューして、これまで重賞34勝を含む地方競馬通算1954勝。JRA6勝。JRA重賞は未勝利だが、08年カペラS(フジノウェーブ)3着、14年同(サトノタイガー)2着がある。血液型A。

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