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【ローズS展望】武豊騎手騎乗予定のリスグラシューが中心

桜花賞2着、オークス5着のリスグラシュー 

 ◆第35回ローズS・G2(9月17日、芝1800メートル、阪神競馬場

 第35回ローズS・G2が9月17日、阪神競馬場の芝1800メートルの舞台で行われる。

 桜花賞2着、オークス5着のリスグラシュー(牝3歳、栗東矢作芳人厩舎)が3冠目・秋華賞の戴冠に向け、秋の始動戦に挑む。1週前追い切りでは栗東・坂路でラスト12秒2をマークし、態勢は万全。体重はそれほど増えた感じはないが、体の幅が出た印象。レースまで課題のテンションが保てば。春2冠を共に歩んだ武豊の手腕にも期待だ。

 69年ぶりの牝馬Vを目指して皐月賞に挑んだファンディーナ(牝3歳、栗東高野友和厩舎)は好位を運んだが7着に終わった。跳びの大きい馬が、インで牡馬に囲まれ、不完全燃焼の競馬だった。前めから自分の型を取れば、牝馬相手に力負けすることはないだろう。

 フローラS勝利の勢いそのままにオークス(2着)に挑み、ソウルスターリングを追い詰めたモズカッチャン(牝3歳、栗東鮫島一歩厩舎)。栗東坂路で、紫苑S(13着)に出走したマナローラと併せ、ラスト1ハロン12秒3。楽に1馬身先着と成長ぶりを見せつけた。V請負人Mデムーロとのタッグも見どころだ。

 オークス3着アドマイヤミヤビ(牝3歳、栗東友道康夫厩舎)は、ルメールとのコンビ。そのオークスでは、上がり3ハロン最速タイの33秒9で伸び、世代屈指の破壊力をアピールした。直線の長い外回りはもってこいの舞台で、良馬場なら豪脚爆発が濃厚。

 エルフィンS、チューリップ賞の凡走で春はクラシックを戦えなかったミリッサ(牝3歳、栗東石坂正厩舎)だが、現在2連勝中と本格化している。もう少し馬体重(前走時414キロ)が欲しいが、姉のオークスシンハライトが勝ったレースで切れ味武器の妹も続きたい。

 オークスは13着に敗れたレーヌミノル(牝3歳、栗東本田優厩舎)に2400メートルはやはり長かった。この距離なら桜花賞馬のスピードと切れ味で対抗できる。

 フローラS2着ヤマカツグレース(牝3歳、栗東池添兼雄厩舎)、報知杯FRを差し切ったカラクレナイ(牝3歳、栗東・松下武士厩舎)、デビュー2戦目のチューリップ賞で2着に来た脚が忘れられないミスパンテール(牝3歳、栗東昆貢厩舎)もエントリーしている。(大上 賢一郎)

 

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