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【セントウルS展望】ダンスディレクターVS母ビリーヴ譲りのスピードが魅力のフィドゥーシア

サマースプリントシリーズ終戦

◆第31回セントウルS・G2(10日、芝1200メートル、阪神競馬場

 サマースプリントシリーズ終戦、第31回セントウルS・G2は9月10日、阪神競馬場の芝1200メートルで行われる。

 今年1月のシルクロードSで連覇を達成して以来の復帰戦となるダンスディレクター(牡7歳、栗東笹田和秀厩舎)。理想は坂の下りを生かしてスピードに乗れる京都だが、一昨年12月の阪神Cで鼻差2着があるように、阪神はこなせる。7歳にしてさらに充実した感があり、この先の大きな目標のためにも、ここは負けられない。

 フィドゥーシア(牝5歳、栗東松元茂樹厩舎)は、2度目の重賞挑戦となったアイビスサマーダッシュで2着。1番人気の支持を受けたように、快速馬の母ビリーヴから譲り受けたスピードは、現役屈指といっていい。阪神1200メートルでは過去4戦1勝。勝ち鞍は3歳時のものだが、本格化した今なら問題はなさそうだ。

 アイビスSDを格上挑戦で制したラインミーティア(牡7歳、美浦水野貴広厩舎)も黙っていない。その前走は後方から運び、息の長い末脚で差し切った内容が光った。ベストは直線競馬だが、福島、中山を勝った星もあり、コーナーのあるコースをこなし、スケールアップしたい。

 メラグラーナ(牝5歳、栗東池添学厩舎)の前走、CBC賞は良発表ながら降雨の影響で緩めの馬場で10着と敗れた。オーシャンSを勝っているように力自体は十分に通用も、昨秋の京阪杯も重馬場で惨敗(14着)したように、やはりパンパンの良馬場でこそ能力全開。ひと雨くれば割り引きたい。

 老いて盛んなスノードラゴン(牡9歳、美浦・高木登厩舎)、父アドマイヤムーンの切れ味受け継ぐファインニードル(牡4歳、栗東高橋義忠厩舎)の突っ込みに注意。(大上 賢一郎)

2016年のセントウルSの映像

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