【キーンランドC】三浦皇成騎手、昨年覇者ブランボヌール復活に導く
感謝を胸に
◆キーンランドC追い切り(23日・札幌競馬場)
感謝の思いを胸に騎乗する。三浦が、昨年のNHKマイルC(6着)以来のコンビとなる昨年覇者ブランボヌールで挑む。
「復帰にあたり最初に騎乗依頼されたのが今週のブランボヌールだったんです。オーナーにとても感謝しています」
昨年8月14日の札幌7R(モンドクラフト)で落馬。左の肋骨9本と左肋軟骨骨折、左緊張性気胸、左血気胸、左副腎損傷、骨盤骨折(左仙骨縦列骨折、左第3仙椎横骨折、左恥骨骨折、恥骨結合解離、右座骨骨折)と字にするだけでも壮絶なけがを負った。5回の手術、過酷なリハビリを経て8月12日、1年ぶりにターフへ。復帰後最初の重賞だったエルムSでは8番人気のドリームキラリで3着。2週で4勝を積み重ね、結果で存在感を示している。
「体の調子は落馬前よりいいくらい。去年から斤量は4キロ増える(55キロ)けど、北海道は好相性の馬。いい結果に導けるだけの自信があったからこそ復帰したし、勝負はこれからだと思っています」
その言葉は自然と熱を帯びる。鞍上の思いの強さがあればパートナーの1年ぶりの復活があって驚けない。(川上 大志)
【偶然の併せ馬でもペース乱さず】
○…ブランボヌールは、久々を叩いた上積みがありそうだ。札幌・ダートコースで単走の予定が、他厩舎の馬と偶然併せる形になったが、ペースを乱すことなく併入。6ハロン83秒8―12秒5の馬なりで、中竹調教師は「リズムは守っていたし、ちょうどよかったんじゃないかな。動きを見る限り、体に張りはあるし、いい感じ」と納得の表情。