【キーンランドＣ】イッテツ 大好き北の大地で重賞初星だ！
札幌と函館に限れば【４・１・２・１】
日曜札幌メインのサマースプリントシリーズ第５戦「第１２回キーンランドＣ」に出走するイッテツが、滞在先の函館競馬場で火曜追い。Ｗコースを前向きな走りで駆け抜けて、順調な仕上がりをアピールした。前走ＵＨＢ賞でオープン初勝利を挙げた後も元気いっぱい。今の充実ぶりなら、一気の相手強化でも好勝負を期待できる。大好きな北の大地で重賞初制覇を狙う。
北海道のイッテツは、本州のイッテツとはひと味もふた味も違う。過去２３戦を振り返ると、本州では【２・１・０・１２】と物足りないが、札幌と函館に限れば【４・１・２・１】と驚異的な安定感。担当の磐井助手も、相性の良さに舌を巻く。
「毎年夏は北海道に来ているので、もしかしたら夏が得意なのかもしれませんが、成績が出ていますね」
追い切りからも出来の良さが伝わってきた。函館滞在の札幌出走馬は、２３日が移動のリミット。「追い切ってから、１日回復させて輸送したい」という意図で、異例の火曜追いを選択した。角馬場でじっくりと体をほぐしてからＷコースへ。序盤から行きっぷりが良く、それでいて我慢の利いた走り。ラスト１Ｆあたりで軽く促されると、スッと反応。５Ｆ６７秒２～１Ｆ１２秒５を刻んだ。
「火曜追いは先週から決めていたし、全く問題ないですよ。テンからそれなりに行っていたし、ムチは必要なかったです。あれで（ラスト１Ｆが）１２秒５ならいいでしょう」
今夏の北海道は、初戦の函館スプリントＳが５着。１１番人気を思えば健闘と言える内容だが、北海道で初めて馬券圏内を外した。当時を振り返って、「少し攻め不足でした」と苦笑い。その点、叩き２戦目の前走は「使って良くなっていました」とオープン初勝利も当然といった口ぶり。続く今回、「前走から大きく上向いてはいないけど、キープしています」と言うのであれば、重賞初制覇を期待していいだろう。
「レースが上手な馬。スタートは失敗しないし、どこからでも運べる。相手は強くなるけど、楽しみ」
パドックではうるさい面を見せるが、レースでは決して頑固ではない。自在性を身に付けたイッテツが、大好きな北海道で初タイトルを狙う。
