3連複formation全頭流し!

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モレイラ、今週から短期免許で騎乗!

意気込みを語る

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主戦場の香港だけでなく、世界にその名をとどろかせるジョアン・モレイラ騎手(33)が今年もJRAの短期免許を取得し、8月19日から2週間、札幌で騎乗する。昨年はJRAタイ記録の騎乗機会7連勝の離れ業をやってのけた『雷神』は、今年もドバイ・ターフヴィブロス)、クイーンエリザベス2世C(ネオリアリズム)で絶妙な手綱さばきで日本調教馬を勝利に導いた。初来日からわずか4年、日本でも強烈な存在感を見せつけるモレイラ騎手に今年の札幌にかける思いを聞いた。(聞き手・甘粕 代三)

 ―香港では3年連続で最多勝を更新してのリーディング。素晴らしいシーズンだったね。

 「おかげさまで。いい騎乗馬に恵まれた」

 ―今年も日本で短期免許を取得しての騎乗となるが、昨年の3週より1週減ったが。

 「香港のシーズン終了が遅くなって、逆にシーズンインが1週早まったんだよ。香港だけでなくドバイなどに遠征もして10カ月フルに騎乗したんで、まずは故郷のブラジルで親孝行と骨休めすることにしたんだ。日本でも、もっと長く乗りたかったんだけど、ブラジルでもいろんな用事があってね。故郷で十分リフレッシュして札幌に臨む。1週短くなったけど、そのぶんも全力投球する。去年の3週で、自分にとって札幌がどんなにナイスか、よく分かった。今年はさらに楽しみだよ」

 ―何がナイスだった?

 「さわやかな気候、それに競馬場はきれい。馬もレースもレベルが高い。オーナー、トレーナー、ジョッキーみんな優しいし、礼儀正しいし、本当に快適な3週間だった」

 ―その中で最も印象に残っているのは?

 「モーリスのことだね。札幌記念で、あのモーリスに乗せてもらえたのに勝てなかった。心配されていた距離は問題なかったんだけど、外枠(16頭立て15番枠)だったので、内に入れなかったし、向こう正面では馬場の悪いところを走らされた。それで追い込んでも届かず2着。勝たせてあげることができなかったのが残念でならない」

 ―でも、あのレースで逃げてモーリスを振り切ったネオリアリズムに、今春のクイーンエリザベス2世カップで騎乗して優勝。神がかりな手綱さばきを見せた。

 「去年の札幌記念でモーリスに騎乗するチャンスをくれた堀(宣行調教師)先生に、恩返しができてほっとしたし、本当にうれしかった。香港でネオリアリズムに乗れたのも去年札幌に来たからだよね。札幌でありがたい縁をもらえて、これにも感謝感謝だよ」

 ―縁と言えば、一昨年の500万(2015年8月30日、札幌・芝2000メートル、モレイラ騎手はアルバートに騎乗して1着)で2着に負かしたシュヴァルグランの妹で、今年のドバイ・ターフを勝った。

 「ヴィブロスでしょ。乗りやすくて本当に強い馬だよ。イメージ通りの競馬ができた。また乗ってみたいなあ」

 ―さて、一昨年は札幌で行われたワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)に参戦。2日間の騎乗で7勝、2着4回、昨年は短期免許を取得して3週騎乗して、で17勝、2着12回で連対率54・7%。騎乗機会7連勝のJRAタイ記録をマークした。今年は1週短くなったけど、いくつ勝つつもり?

 「ジョッキーは乗る以上は全て勝つつもりじゃないと(笑い)自分の成績はいい馬に乗せてくれるトレーナー、オーナーの皆さんのおかげ。その期待に応えなくちゃいけない」

 ―今年の目標は?

 「ビッグレースを勝つこと、それだけさ!」

 ―ビッグレースって、札幌にはG1がなくて、一番格上のレースは札幌記念だよ。

 「イエ~ス!」

 ―ネオリアリズムとのコンビで香港クイーンエリザベス2世カップの再現を大いに期待してたんだけど回避。残念だ。

 「本当に……」

 ―でも、マウントロブソンはネオと同じ堀厩舎、重賞ウィナーだし、可能性は十分だよ。去年までの2年間、札幌では重賞には4回騎乗して9、4、2、2着。日本での重賞初制覇、もうすぐそこまで来てるよ。

 「馬の実力を十分発揮できるように乗るよ。楽しみにしてほしい。札幌での騎乗が終わったら、すぐに香港に戻って9月3日には新シーズンが開幕する。香港でいいスタートを切るためにも札幌では全力投球するよ。日本のファンの皆さん、どうかお楽しみに!」

 ◆ジョアン・モレイラ(Joao Moreira)1983年ブラジル生まれ、33歳。2000年、ブラジルでデビュー。9年間で1000勝以上を挙げた後、09年4月、シンガポールに移籍して、1年目は3位にとどまったものの、翌年から4年連続リーディングジョッキー。12年には206勝を記録。13年9月6日には騎乗機会全勝の8戦8勝を達成。13年10月に香港に移籍、シーズン途中からの移籍だったこともあり、97勝で2位にとどまったが、14/15シーズンからは145勝、168勝、171勝とシーズン勝利記録を3季連続で塗り替えてリーディングジョッキーに輝いた。昨シーズンは香港競馬史上初の4歳クラシック3冠をラッパードラゴンで達成し、新記録に花を添えた。

 【甘粕代三の眼】もはや日本の競馬ファンで知らなければ『もぐり』というほどで、モレイラの技量は説明する必要もなかろう。年々成績を上げているのは日本の競馬を体で覚えたことに加え、日本でリーディングを争うジョッキー以上に騎乗が殺到するから。ヴィブロスドバイ・ターフネオリアリズムのクイーンエリザベス2世Cでの手綱さばきを見せつけられては、今年は昨年以上に良質な騎乗馬が集まるのではないか。昨年は3週で17勝、2週となってもこれに近い成績を叩き出すのではないかと思っている。昨年の3着内率は68%だった。これを上回ることも間違いないとみる。この2週間の札幌は3連単3連複ともモレイラ軸流し! これで美味しいビールを飲ませてもらおう。

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