イッツパーフェクト先陣フランケル旋風再び/新馬戦
2世代目の「怪物ジュニア」がいよいよデビュー
2世代目の「怪物ジュニア」がいよいよデビューする。無敗の怪物フランケルは昨年、初年度産駒のソウルスターリング(牝3、藤沢和)が最優秀2歳牝馬に選出されるなど種牡馬として好発進。同産駒のイッツパーフェクト(牡、安田隆、母パーフェクトトリビュート)が9日中京の新馬戦(芝1400メートル)に出走する。今年もフランケル旋風が吹き荒れるのか。
【登録無料!】教えられた通りのことをやるだけだから初心者でも大丈夫!
今年も注目のフランケル産駒がデビューする。イッツパーフェクトは4日に坂路で4ハロン64秒3-15秒4をマーク。500キロ前後の恵まれた馬体と大きなストライドは、やはり目を引く。安田隆師は「確かに重量感はありますね。鞍を乗せてみると見栄えがいい。この産駒はうるさい馬が多いと聞いていたけど、そんなこともなくておとなしい。あまりフランケルっぽくないですね」と話した。
1週前追いでは芝コースで6ハロン82秒4-12秒6をマーク。安田景助手は「切れるというよりも、いいスピードを持続する感じ。跳びが大きくてパワーがありそうなので、今の中京の馬場はいいかも。チップでは目立たないけど、芝では地面をしっかりつかまえた走りができている」と分析した。
昨年はソウルスターリング以外にもミスエルテがファンタジーSを制し、牡馬に交じって朝日杯FSに参戦(結果は4着)するなど、同産駒は常に話題の中心だった。安田隆師は「先週乗った川田騎手はまだ太いと言っていた。そのあたりがどうかですね」と慎重だが、注目されるのは間違いない。「怪物ジュニア」の17年先陣から目が離せない。【中上博】
◆フランケル産駒 初年度からソウルスターリング(牝3、藤沢和)が阪神JF、オークスをV。ミスエルテ(牝3、池江)がファンタジーSを制すなど、現時点で3頭が勝ち上がっている。海外ではクラックスマン(牡3)が英ダービー3着、愛ダービーで2着。今年の2歳馬もG1・7勝馬ウオッカの息子タニノフランケル(牡、角居)や、11年凱旋門賞馬を母に持つデインドリームの15(牡、角居厩舎入厩予定)など、大物産駒がデビューを待つ。フランケルは英国のバンステッドマナースタッドで繋養(けいよう)中。今年の種付け料は12万5000ポンド(約1810万円)。