【ラジオNIKKEI賞】「53キロは有利だと思います」
ウインガナドル騎乗の津村騎手に聞く
デビュー14年目の津村明秀騎手(31)が今週から開幕する福島競馬のラジオNIKKEI賞でウインガナドル(牡3歳、美浦・上原博之厩舎)と3戦ぶりのコンビを組む。昨年の新潟大賞典(パッショダンス)以来の重賞Vを狙う鞍上に意気込みを聞いた。(聞き手=牧野 博光)
―3走前の寒竹賞(3着)以来3戦ぶりの騎乗になります。
「中間の追い切りも、ここ2戦も乗っていませんが、前走(夏木立賞、東京・芝2000メートル、重馬場)は、ラスト3ハロンは34秒9でまとめて、以前より力を付けている感じに映った」
―今週から福島競馬が開幕しますが、開幕週の馬場ならこの馬の先行力が生きそう。
「馬群では他馬を気にするようなところがあるので、4走前の未勝利(新潟・芝2000メートル)でハナに行って結果が出た。やはり自分のリズムで運んだ方が強い」
―過去を振り返ってもトップハンデ馬とっては厳しいレース。トップハンデのサトノククロニクルとは4キロ差は魅力に映る。
「53キロは有利だと思います。同じく(前走で)500万を勝っている2戦2勝のセダブリランテスが1キロ重い54キロ。うまくハンデを生かして乗れるようなら楽しみは十分」
ラジオNIKKEI賞は津村騎手自身が2006年のタマモサポート(5番人気)で、初めてJRA重賞初制覇を決めた思い入れのあるレース。
「当時の夏は北海道を拠点にしていて、ピンポイントで参戦。まさか勝てると思いませんでしたが、すごくうれしかった。週末の天気は崩れそうなので、雨が降るようならよりチャンスがあると思う」