夏競馬開幕戦にGI馬いきなり登場!
函館SS好走キーワードは「4歳」「牝馬」
今年の函館スプリントSの登録馬は全部で13頭。まずは好走率の高い牝馬から、データ的に有力と思われる馬を挙げていこう。
牝馬の登録は5頭。そのなかで、好走率が非常に高い4歳馬に唯一該当するのがブランボヌールだ。前走のシルクロードSでは13着に大敗も、表5の項で述べた通り、このレースでは前走10着以下から巻き返した例も多い。2年前の函館2歳S勝ち馬だから、コース適性という点でも心強い。また、3歳馬、前走G1、前走1600mと、回収率の高いデータに複数合致するジューヌエコールも面白そうな存在。牝馬からもう1頭挙げるなら前走G1出走のクリスマスで、こちらは4年前の函館2歳S勝ち馬になる。
牡馬の注目は、なんといってもセイウンコウセイだ。4歳馬、前走G1出走、前走1着という好走率の高いデータを満たしており、これといった弱点は見当たらない。目標は秋のスプリンターズSだと思われるが、やはり有力なのは間違いない。高松宮記念でこの馬より人気を集めていたのがシュウジ。前走G1出走の4歳馬という点はセイウンコウセイと同様で、昨年の当レース2着馬だから適性面も問題ない。最後にもう1頭、9歳という年齢は気になるものの、好成績の前走1400mで1着だったエポワスも穴候補に挙げておきたい。
文:出川塁(でがわ るい)