【マーメイドS】ビッシュ、3か月ぶりも伸びた12秒5
この辺りで良いレースをしてくれれば
第22回マーメイドS・G3(11日、阪神)で重賞2勝目を狙うビッシュは美浦・坂路で上々の仕上がりをアピールした。秋のG1戦線をにらみ、結果を出したい。
3か月ぶりでも、力を出せる態勢は整った。ビッシュは美浦・坂路でパーティーピーポー(3歳未勝利)を1馬身半追いかけてスタート。馬なりのまま差を詰めると、4ハロン53秒6、ラスト1ハロンは12秒5を楽々とマークして併入した。予定していたより速い時計となったが、「ハロー明けだったし走りやすかったんじゃないの? でもセーブしながらでも、この時計だからね。体調が良いのかも」と、鹿戸調教師は手応えを感じていた。
前走の中山牝馬S(10着)後はヴィクトリアマイルに向かうつもりだったが、回復が遅れたため自重。「そんなに無理をする必要もないしね。体調は良くなったし、良い状態で出られそう」。一度、福島のノーザンファーム天栄へ短期放牧に出してリフレッシュ。もともと小柄な馬だが、前走時(416キロ)以上の420キロ台をキープしていることもあり、調整は順調に進められた。
3歳時はオークスで3着。紫苑SではのちのG12勝馬ヴィブロスに2馬身半差で快勝したこともある素質馬。「今の東京は馬場が硬そうだし、(開幕2週目の阪神の)クッションの効いている良い馬場の方がいい。だいぶ古馬らしくなってきたし、この辺りで良いレースをしてくれれば」と、重賞2勝目を願っていた。秋に再びG1路線で戦うためにも、今回は結果が欲しい一戦だ。(西山 智昭)