【エプソムC】タイセイサミット、力強く51秒4の好時計
勝負根性があって、併せる形になれば抜かせない
タイセイサミットは栗東・坂路を単走。1ハロン目から13秒7を刻み、残る3ハロンをすべて12秒台の好ラップ。力強い脚さばきで、全体51秒4の好時計で駆け抜けた。「すごくいい時計が出た。4ハロンもそうだけど、最後の1ハロン(12秒5)もしっかりと出てましたからね」と安藤助手は絶好の感触だ。
全14戦で掲示板を外したのは、東京スポーツ杯2歳S(6着)と朝日杯FS(7着)だけ。重賞では3歳時に報知杯弥生賞4着、続く毎日杯も3着と好走実績がある。その素質馬が1600万、オープン特別を連勝。いよいよ軌道に乗ってきた。 「接戦の多い馬だけど、勝負根性があって、併せる形になれば抜かせない気持ちの強さがあると思います。前走(メイS)はその持ち味を生かせた形。差す競馬もできるし、自在性が出てきましたね」。幅の広がったレース運びに、安藤助手は手応えを深めている。抜けた存在のいないG3なら、タイトル奪取の好機だ。(宮崎 尚行)